おしゃれの定番アイテムとも言えるミリタリーコート(ジャケット)
有名なところだとMA-1ですよね。
だけど、MA-1以外にもミリタリーコート(ジャケット)ってよく見かけませんか?
実はミリタリーコート(ジャケット)は相当な数の種類があり、さらにカーキのコートやジャケットってだけで全てミリタリーに見えたりするので、余計に種類が多い印象が強くなったりします。
もちろんカーキ以外の色でもミリタリコートやジャケットは存在するので、そう考えるとやっぱりミリタリーコート(ジャケット)は種類が多いですねw
カーキ以外のミリタリーコートで有名なところだとPコートがあります。
他のミリタリーコートよりもカチッとしたデザインですが、Pコートもミリタリーコートになります。
他にもこのコートやジャケットがミリタリーだとは知らなかったというアイテムがあるかと思うので、今回の記事ではミリタリーコート(ジャケット)の種類や着こなしを紹介します。
全部は紹介しきれないのでメンズファッションで使われる代表的なものだけになりますが、逆にここで紹介するミリタリーアイテムを押さえておけば問題ないかなとも思います。
Contents
ミリタリーコート(ジャケット)とは?
一般的にはミリタリーコートやミリタリージャケットと呼ばれています。
ミリタリーとは「陸軍」という意味になりますが、ファッションの世界では陸軍だけではなく、陸・海・空の全てを含めています。
どちらかと言うと「軍人」の意味合いが強く、軍人が着用するコート、または軍人が着用するジャケットと覚えれば間違いないでしょう。
ミリタリーコート(ジャケット)の種類
ミリタリーコート(ジャケット)の種類は相当あります。
それこそアメリカ軍、ドイツ軍、イタリア軍など、国毎でデザインが違ったりします。
ここではカジュアル(私服)でよく使われる代表的なミリタリーコート(ジャケット)を紹介します。
MA-1(エムエーワン)
ミリタリーコート(ジャケット)の中で最も有名だと思います。
MA-1は元々はフライトジャケットなので防風だけではなく防寒にも優れているのが特徴です。
袖や裾にリブ(ゴム)があるので寒い季節でも風が侵入することを防いでくれます。
MA-1の選び方や大人コーデはこちらの記事で紹介しています。
M-65(エムロクゴー)
フィールドジャケットと呼ばれるM-65は前面に4つのポケットがあります。
似たようなデザインが多いミリタリーコート(ジャケット)ですが、前面に4つのポケットがあるのはM-65だけだと思います。
襟部分に収納できるフードがあるなど、機能面ではミリタリーコート(ジャケット)の中ではトップクラスで、MA-1同様人気のデザインとなります。
M-51(エムゴーイチ)
現在はM-51よりも「モッズコート」の愛称で呼ばれることが多いです。
フィールドジャケットの上に羽織る軍用パーカーで、ロング丈にファー付きフード、裾の後ろが魚の尾のように先割れしている「フィッシュテール」が特徴です。
モッズコートの名前の由来は、ロンドン近辺で流行した「モッズ族」がスクーターに乗る際、スーツを汚さないために着ていたことからモッズコートと呼ばれるようになりました。
モッズコートのおすすめの色はこちらの記事で紹介しています。
N-3B(エヌスリービー)
元々はフライトジャケットでしたが、後に地上勤務用アウターとなった歴史があります。
生地にはヘビーツイルナイロンが使用され、長めの丈にファー付きフードが特徴です。
他のミリタリーコート(ジャケット)よりも保温性に優れており、防寒面ではミリタリーコート(ジャケット)の中ではトップとなります。
N-1(エヌワン)
1940年代から1950年代にかけ、米軍海軍の艦艇乗組員(デッキクルー)にされていたことから、デッキジャケットと呼ばれています。
袖の内側はリブ編みになっているため防風機能が高く、裏地にはアルパカの毛を織り込み保温をするなど、防風防寒に優れたデザインとなっています。
L-2B(エルニビー)
MA-1と似たデザインとなっていますが、中綿がないためMA-1よりも薄手で体にフィットするデザインが特徴です。
薄手ではありますが、ナイロン素材を使用しているので風を通しにくく、寒い時期でも使用することができます。
ダッフルコート
学生が愛用することで有名なダッフルコートですが、ダッフルコートもミリタリーコート(ジャケット)になります。
元々は北欧の漁師の仕事着で、後にイギリス軍の防寒着として使用された漢のコートになります。
子供っぽい印象が強いので、トップスやパンツ、シューズを大人っぽいアイテムを使ったほうがおしゃれな大人コーデがやりやすくなります。
子供っぽくなりがちなダッフルコートでおしゃれな大人コーデをする方法を解説しています。
トレンチコート
大人コートの定番アイテムであるトレンチコートですが、元々はイギリス陸軍が着用していたミリタリーコート(ジャケット)になります。
ダッフルコートとは反対に大人なアイテムなので、コーディネートの際はトップスやパンツ、シューズでカジュアルダウンさせるようにしましょう。
トレンチコートの私服での着こなしはこちらの記事で解説しています。
Pコート
Pコートの「ピー」は錨(イカリ)の意味で、元々は港の漁師や船乗りの防寒着でしたが、イギリス軍が採用したことによりミリタリーコート(ジャケット)となりました。
Pコートの大きな襟は甲板で波音によって人の声が聞こえなくなるのを防ぐためです。
また、風が非常に強い場所で使用するため、風向きで左右どちらが前にきてもいいようなボタン配置となっています。
丈の長さは動きやすさを優先しショートからミドルの長さになりますが、ファッションではあえてロングを選択するのも面白いのですが、かなりカチッとしてフォーマルな印象が強くなるので初心者向けではありません。
ミリタリーコート(ジャケット)の着こなし
ミリタリーコート(ジャケット)の着こなしで気をつけ点は、他のコート同様ジャストサイズを選ぶのが無難になるのですが、他にもミリタリーコート(ジャケット)ならではなの注意点が2つあります。
他でミリタリーを使わない
ミリタリーコート(ジャケット)は個性が強いアイテムになるので、コートやジャケットでミリタリーを使った際は、トップスやパンツでミリタリーを使うのは避けましょう。
ミリタリーの柄や色は全体のバランスをカジュアルへ傾けるので、使いすぎてしまうと子供っぽいコーデになったりします。
袖に気を使う
元々が海外の軍人が着用しているコート(ジャケット)なので、ジャストサイズでも袖が長かったり、袖口が広がった作りのものがあります。
袖をそのままにしているとサイズ間違いの印象が強くなるので、カフスを止めるか腕まくりをするなどして袖をダボダボとさせずシュッとさせましょう。
そうすることでスタイリッシュな印象が強くなり大人っぽさが増します。
シルエットを意識する
さらにミリタリーコートとジャケットで着こなしのポイントが違ったりするので、それぞれのポイントを紹介したいと思うのですが、その前にまずメンズファッションのシルエットについて簡単に解説します。
メンズのシルエットには以下の四つがあり
- Iライン・・・上下細身
- Aライン・・・下半身にボリュームを出す
- Yライン・・・上半身にボリュームを出す
- Oライン・・・上下にボリュームを出す
上下のボリュームが少なく細身でスタイリッシュなIラインが最も大人っぽさが強くなります。
他のシルエットはIラインに比べるとカジュアル寄りにはなりますが、綺麗なシルエットというだけでカジュアルを弱めることができます。
「きれいめ」という言葉があるように、「きれい」はアイテムだけではなくシルエットを綺麗にすることでも大人っぽさやおしゃれな印象を強めてくれます。
シルエットに関してはこちらの記事でも詳しく解説してるので参考にしてください。
その上でまずミリタリーコートですが、モッズコートやトレンチコート、あとはロング丈のダッフルコートのように着丈の長いアイテムを使った際は、基本のシルエットとしてはYラインになります。
着丈が長いということは面積がありボリュームがあるアイテムということになります。
上半身にボリュームがあるので、あとは細身のパンツを合わせるだけで簡単にYラインシルエットが完成します。
他にも上半身だけではなく下半身にもボリュームを出したOラインシルエットも可能です。
着丈の長いミリタリーコートで上半身にボリュームを出し、さらにワイドパンツなどで下半身にもボリュームを出すコーデになります。
上下にボリュームを出すのでちょっとコーデの難易度は上がりますが、コツとしては裾が細くなったワイドパンツやアンクル丈やロールアップで丈を短めにして足首のボリュームを少なくすることです。
足首のボリュームが少なくなることで卵型(エッグシルエット)になり綺麗なOラインが作りやすくなります。
次にミリタリージャケットの着こなしのポイントですが、ミリタリージャケットは着丈の短いアイテムになります。
ミリタリーコートのような着丈の長いアイテムと比べて、着丈の短いアイテムは子供っぽくなる傾向があります。
さらに色がカーキなど黒以外のミリタリージャケットだとよりカジュアルが強くなり、子供っぽさが増したりします。
ミリタリージャケットの子供っぽさを弱めるには、大人っぽさが増す黒色を使うのが最も簡単な方法ですが、もし色以外で子供っぽさを弱めるなら細身のIラインシルエットを作るようにしましょう。
Iラインのスタイリッシュなシルエットは大人っぽさが増すので、綺麗なスタイリッシュを意識したIラインを目指すようにしてください。
ただし、厚手のMA-1のように横に膨らみやすいミリタリージャケットだとスタイリッシュなIラインが難しかったりするので、そのような時は思い切ってビッグサイズのMA-1を使ってYラインを作るのもありです。
ビッグサイズのミリタリージャケットを使ったYラインの注意点としては、どんなに綺麗なYラインを作ってもIラインに比べるとカジュアルが強くなる傾向があるので、色はカーキではなく黒を使ったほうが無難です。
まとめ
数あるミリタリーコート(ジャケット)の中でも今回紹介したのは一部となりますが、普段よく目にするカジュアル(私服)で使われるミリタリーコート(ジャケット)としては、今回紹介した種類だけで十分だと思います。
そして様々な種類があるミリタリーコート(ジャケット)ですが、特徴や名前を完璧に覚えなくても大丈夫です。
実際私もMA-1(エムエーワン)とL-2B(エルニビー)の区別がついてませんw
それぞれの特徴や名前を完璧に覚えるよりも、今回の記事で紹介した
- 他でミリタリーを使わない
- 袖に気を使う
この2つと全体のシルエットを意識するほうが、おしゃれな大人コーデには大事になります。
特に全体のシルエットに関しては、ミリタリーコート(ジャケット)に限らずの話なので、他のアイテムを使ったコーデでも是非意識するようにしてください。