白、黒、グレーのモノトーンは大人っぽい印象を強くしてくれる色ですが、その中でも黒は特に大人っぽい印象が強いです。
良く言えば大人っぽいですが、コーデの組み合わせ次第では「キメてる感」や「カッコつけてる感」が強くなり、キザな印象にもなってしまいます。
黒Tシャツならまだしも黒シャツとなると「キメてる感」や「カッコつけてる感」がより強くなります。
個人的には黒シャツや全身黒コーデなどは好きですが、着る方も見る方も好みが分かれるコーデなのも事実です。
ただ、暑い夏の季節は黒を使うことが少なかったりするので、秋は黒の需要が高まったりもしますし、黒を使うと秋の印象が強まり季節感を取り入れることができたりします。
そこで今回の記事では、黒シャツのを使ったメンズの秋コーデを解説します。
あわせて黒シャツのおしゃれな着こなしも解説しますので、秋に限らず他の季節でも応用してみてください。
Contents
おしゃれな大人コーデ
はじめに、おしゃれな大人コーデの基本を解説します。
おしゃれな大人コーデの基本が理解できれば、黒シャツの「キメてる感」や「カッコつけてる感」を弱める方法も理解できるので、まずはおしゃれな大人コーデの基本をインプットしましょう。
逆におしゃれな大人コーデの基本が理解できないと、黒シャツを使ってもキザな印象が強くなってしまい、大人っぽくはなったけど、おしゃれとはまた違うということになりかねないので気をつけましょう。
メンズファッションでのおしゃれな大人コーデの基本は大人っぽさと子供っぽさのMIXになります。
大人っぽさを作るには「きれいめ」や「ドレス」と呼ばれる大人なアイテムを使い、子供っぽさを作るには「カジュアル」と呼ばれる子供っぽいアイテムを使います。
例えばスーツで使われるテーラードジャケット、白シャツ、スラックス、革靴は大人アイテムになり、カジュアルな印象が強いパーカー、Tシャツ、ジーパン(デニム)、スニーカーなどは子供っぽいアイテムになります。

おしゃれな大人コーデを目指すなら、全体で見た時に大人っぽさを強くする必要があります。
8:2、7:3、6:4、比率の決まりは特にありませんが、必ず大人っぽさが強くなるようにしてください。
10代、20代の若さがあれば5:5など多少子供っぽく見えても問題ないのですが、私のような「おやじ世代」が子供っぽく見えてしまうとダサくなります。
普段、スーツ姿のビシッとした姿で大人な雰囲気を出していると、悪い意味でギャップを感じてしまい周囲をガッカリさせてしまいます。
そうならないためにも必ず大人っぽさが強くなるようにしてください。
仕事の時はスーツなので10:0で大人っぽさ全開。
休日は0:10で全身カジュアルに統一する男性が多いのですが、実はこの全身統一が世の男性を子供っぽくてダサいファッションにしているのです。
顔つきや体型が大人っぽい外国人なら、0:10の全身カジュアルでも大人っぽさが残り、おしゃれに見えます。
それだけ顔や体型がファッションに与える影響が大きいということですが、この影響は逆の場合も然りで、童顔で子供っぽい体型の日本人が外国人と同じ0:10の全身カジュアルを真似すると、大人っぽさが残らず老けた子供のようになってしまいます。
この大人っぽさと子供っぽさをMIXさせるのが、おしゃれの基本であり法則になります。
この法則に関してはMBさんのブログや、MBさんの書籍「最速でおしゃれに見せる方法(電子限定特典付き)」で詳しく解説されています。
黒シャツのおしゃれな着こなし

おしゃれな大人コーデは大人っぽいドレスと子供っぽいカジュアルをMIXさせ、最終的にドレスを強くする必要があります。
ドレスとカジュアルはデザインだけではなく色とシルエットも関係してきます。
シャツはスーツでも使われるアイテムなのでドレスアイテムになります。
色は白、黒、グレーのモノトーンは大人っぽさが増すドレス色となり、明るくカラフルな色は子供っぽい印象を強くするカジュアル色になります。
モノトーンの中でも黒は特にドレスが強いので、黒を使うだけで大人っぽい印象になります。
黒シャツはデザインがドレスで色はドレスが強い黒。
この二つの要素で非常に強いドレスが作られるため、黒シャツを使うと「キメてる感」や「カッコつけてる感」などキザな印象が出てしまったりするのです。
例えば、黒シャツにスラックスを合わせたりすると夜の仕事のような印象が強まりますよね。
印象が強まると言うか、もう夜の仕事にしか見えなかったりもします。
夜の仕事の方はそれが仕事なので誰もおかしいとは思いません。
会社員がスーツを着ていても不自然とはなりませんよね。
しかし休日にスーツ姿だと
なんで?
となりますよね。
同じように休日に夜の仕事のような服装をしていると
なんで?
となり、違和感を与えてしまいます。
そもそも、夜の仕事をしていない方が夜の仕事のような服装をする時点で「なんで?」なのですが。
では、私服で黒シャツをおしゃれに着こなすにはどうすればよいか?
ここで大事になるのがおしゃれな大人コーデの基本の知識になります。
おしゃれな大人コーデは大人っぽさを強くする必要があるとはいえ、大人っぽさが強くなりすぎてもダメ。
黒シャツで強くなりすぎたドレスをカジュアルアイテムで崩す必要があります。
おしゃれな大人コーデは多くの人からおしゃれと思ってもらえる反面、なかなか「凄くおしゃれ」とは思ってもらえないものです。
その理由はおしゃれな大人コーデが無難だからです。
無難だからこそ多くの人からおしゃれと思ってもらえるわけですが、ただ、なかなかそれ以上には思われないものです。
見る人が「凄くおしゃれ」と感じるのって、実はカジュアルを使った遊びの部分だったりします。
全体的にドレスが強めだけど、カジュアルの遊びの部分があったりすると「凄くおしゃれ」と思われる可能性が高いです。
ただし、このカジュアルで遊びを作るのはおしゃれ初心者には難易度が高いのも事実です。
カジュアルが強くなりすぎても子供っぽくダサい印象を強める可能性があるからです。
そこでおすすめなのが黒シャツです。
黒シャツはとにかくドレスが強いアイテムなので、カジュアルで遊ぶだけの余裕がかなりあります。
むしろカジュアルで結構遊ばないと黒シャツの「キメてる感」や「カッコつけてる感」を弱められないくらいです。
これまでファッションで「崩し」や「遊び」をする余裕がなかった男性も、黒シャツならドレスが強いので挑戦しやすいと思いますよ。
他にもシルエットで崩したり遊んだりする方法もあります。
メンズのシルエットには以下の四つがあるのですが
- Iライン・・・上下細身
- Aライン・・・下半身にボリュームを出す
- Yライン・・・上半身にボリュームを出す
- Oライン・・・上下にボリュームを出す
上下のボリュームが少なく細身でスタイリッシュなIラインが最もドレスが強くなります。
他のシルエットはIラインに比べるとカジュアル寄りにはなりますが、綺麗なシルエットというだけでカジュアルを弱めることができます。
「きれいめ」という言葉があるように、「きれい」はアイテムだけではなくシルエットを綺麗にすることでもドレスライクになります。
シルエットに関してはこちらの記事でも詳しく解説してるので参考にしてください。
おしゃれな大人コーデに慣れていない男性は、まずはIラインを作るのがおすすめです。
理由は上下でジャストサイズを使えば良く、ドレスが最も強いシルエットだからです。
黒シャツを使ったコーデではドレスが強くなりすぎる傾向があるので、ドレスが強いIラインを作るのではなく他のシルエットでドレスを弱める。
さらにカジュアルアイテムを使えばよりドレスを弱めることができます。
このように私服で黒シャツをおしゃれに着こなすには、とにかくカジュアルで黒シャツのドレスを弱めることを意識してください。
黒シャツはかなりドレスに傾いたアイテムなので、思い切って崩したり遊んだりしてみてください。
この「崩し」や「遊び」に使ったカジュアル部分に「凄くおしゃれ」の要素が含まれていたりするので、是非黒シャツを使ってその感覚を掴んでみてください。
黒シャツを使ったメンズ秋コーデ
ここまでは文章だけで解説してきたので、最後に黒シャツを使ったメンズ秋コーデを画像で解説します。
ここで使っているアイテムはほとんどがユニクロとGUです。
ユニクロやGUのシンプルなアイテムで、色もモノトーンが中心ですが、十分おしゃれに見せることは可能なので参考にして頂ければと思います。
ユニクロやGUは財布に優しいのも嬉しいところです。
※実際の商品とリンクの商品が違いう場合があったり、サイズが違ったり、どっちがGUでどっちがユニクロか忘れている部分があるので、違っていたらすみません。
※撮影時:163cm | 56kg | 体脂肪12%
黒シャツ × スウェットパンツ

- シャツ:ユニクロ(S)
- パンツ:ユニクロ(S)ウィメンズ
- シューズ:GU(26)

黒シャツ × スラックス(グレー)

- シャツ:GU(M)ウィメンズ
- パンツ:ユニクロ(M)ウィメンズ
- シューズ:GU(26)

黒シャツとグレーのスラックスを使った秋コーデになります。
ロング丈の黒シャツなので通常の黒シャツよりもドレスが強めになります。
着丈の長いアイテムは大人っぽさが増す傾向にあります。
パンツは黒のスラックスだと「キメすぎ感」が強くなりすぎるので、グレーのスラックスを使っています。
グレーのスラックスとはいえスラックスはドレスが強いアイテムなので、スニーカーでカジュアルダウンさせました。
グレーと赤の組み合わせが個人的に好きなので、よりカジュアルが強い赤スニーカーを使いましたが、黒シャツとグレーのスラックスのドレスが強いので子供っぽくはなりません。
黒シャツ × デニム(ジーパン)

- シャツ:GU(M)ウィメンズ
- パンツ:ユニクロ(28)ウィメンズ
- シューズ:GU(26)

黒シャツとデニム(ジーパン)の秋コーデになります。
黒シャツの強いドレスをカジュアルアイテムのデニムで崩しました。
しかも通常のデニム以上にカジュアルが強いケミカルデニムを使ってますが、黒シャツのドレスが強いので子供っぽくはなりません。
ロング丈の黒シャツで上半身にボリュームを出し、細身のデニムでYラインを作っています。
黒シャツ × ワイドデニム

- シャツ:GU(M)ウィメンズ
- パンツ:ユニクロ(27)ウィメンズ
- シューズ:GU(26)

黒シャツとワイドデニムの秋コーデになります。
ワイドデニムはカジュアルが強く子供っぽい印象になることがあるので、色の濃い物を使うほうがコーデが優しくなります。
ロング丈の黒シャツとワイドデニムでゆったりとしたOラインを作っています。
黒シャツの強いドレスをカジュアルアイテムのワイドデニムや全体のシルエットで崩しています。
黒シャツ × チェックパンツ

- シャツ:GU(M)ウィメンズ
- パンツ:GU(M)ウィメンズ
- シューズ:GU(26)

黒シャツとチェックパンツの秋コーデになります。
ブラウンのチェックパンツに黒シャツを合わせると一気に秋らしさが感じられます。
ロング丈の黒シャツで上半身にボリュームを出し、パンツは太もも周りはゆったりとしてますが、足首へ向かってシュッと細くなるテーパードタイプを使ってOラインシルエットを作っています。
チェックパンツは子供っぽい印象が強くなったりするので、ドレスが強い黒シャツを使えば子供っぽさを弱められます。
黒シャツ × チェックパンツ(ワイド)

- シャツ:ユニクロ(S)
- パンツ:GU(M)ウィメンズ
- シューズ:GU(26)

黒シャツとチェックパンツの秋コーデになります。
ワイドシルエットのチェックパンツなので、ジャストサイズの黒シャツでAラインシルエットを作りました。
腕まくりすることでより上半身のボリュームが少なくなり、綺麗なAラインを作ることができます。
黒シャツ × Gジャン

- Gジャン:ユニクロ(S)
- シャツ:ユニクロ(S)
- パンツ:GU(M)ウィメンズ
- シューズ:GU(26)

黒シャツとGジャンの秋コーデになります。
着丈の短いGジャンはボリュームが少ないアイテムになるので、ワイドパンツと合わせてAラインを作りました。
Gジャンはカジュアルが強いアイテムなので、黒シャツでドレスを作り、ワイドパンツもモノトーンを使ってカジュアルが強くなりすぎないようにしました。
黒シャツ × スラックス(黒)


黒シャツに黒のスラックスを使った秋コーデになります。
襟が短いバンドカラーの黒シャツを使っているので、そこまでドレスが強いわけではないのですが、黒スラックスを合わせると「キメてる感」が強くなりすぎたりします。
そこで白のタートルネックを使って白をアクセントにしています。
シューズも白スニーカーで白の統一感を出しながらカジュアルダウンさせています。
ちなみに、この黒シャツは素材はオックスですが、ブロードの黒シャツはかなりドレスが強くなります。
やはり薄手の生地の”落ち感”はドレスを強めるのですが、個人的にはオックスよりもブロードの方がシャツは好きです。
シャツはドレスとして計算することが多いので、カジュアル要素が入ってしまうと計算が狂うことがあるからです。
黒シャツ × ライダース


黒シャツとライダースの秋コーデになります。
黒が強いライダースとドレスが強い黒シャツ、さらに黒スラックスで黒が非常に多くなっていますが、白のタートルネックを差し色に使ってアクセントにしています。
シューズもスニーカーで崩しながら、白の靴紐がタートルネックの白と統一感を出しています。
黒シャツ × ブルゾン


黒シャツとブルゾンの秋コーデになります。
着丈の短いアイテムは子供っぽくなることがあるので、黒がメインのアイテムを使うとコーデが優しくなります。
黒シャツ、スラックスとドレスが強めのアイテムを使っていますが、元々ブルゾンに入っている白を活かすため、白のタートルネックと靴紐が白のスニーカーを使って白の統一感を出しています。
あとはブルゾンのカジュアルな印象で黒のドレスを弱めています。
黒シャツ × ステンカラーコート


黒シャツとステンカラーコートの秋コーデになります。
ステンカラーコートはドレスが強いアイテムで色が黒だとよりドレスが強くなります。
そこに黒シャツを合わせるとかなりドレスが強くなりますが、その分カジュアルで遊ぶ余裕があるとも言えます。
パンツにジャージを使ってシューズもスニーカーですが、子供っぽかったりカジュアル過ぎる印象にはなりません。

- ステンカラー:GU(S)
- シャツ:ユニクロ(S)
- パンツ:ユニクロ(27)ウィメンズ
- シューズ:GU(26)

こちらも黒シャツにステンカラーコートの秋コーデになります。
パンツをカジュアルアイテムのデニムに変更しましたが、やはり黒シャツとステンカラーコートのドレスが強いので、デニムとスニーカーを使っても大人っぽい印象になります。
黒シャツ × トレンチコート

- トレンチ:GU(M)ウィメンズ
- シャツ:ユニクロ(S)
- パンツ:マルカワ(M)
- シューズ:GU(26)

黒シャツとトレンチコートの秋コーデになります。
トレンチコートもドレスが強いアイテムで、さらにベージュのトレンチコートはサラリーマンぽさも出たりします。
黒シャツとトレンチコートのドレスをジャージとスニーカーで崩し、さらにジャージを履いたサラリーマンはまずいないので、サラリーマンのイメージも払拭させています。

- トレンチ:GU(M)ウィメンズ
- シャツ:ユニクロ(S)
- パンツ:ユニクロ(27)ウィメンズ
- シューズ:GU(26)

こちらも黒シャツとトレンチコートの秋コーデになります。
ジャージではなくデニムを使っていますが、やはり黒シャツとトレンチコートのドレスが強いので子供っぽい印象やカジュアルが強すぎるということはありません。
むしろ黒シャツとトレンチコートのドレスをデニムとスニーカーが崩してくれています。
色数はモノトーン+1色に抑えるほうがコーデが優しくなりますが、こちらのコーデの色数はモノトーン+2色です。
ただし、カラフルな色を使っているわけではないので落ち着きがありますし、なにより黒シャツとトレンチコートのドレスがかなり強いのでモノトーン+2色になっても問題なかったりします。
色数は増えれば増えるだけまとまりがなくなり、カジュアルが強くなります。
場合によっては子供っぽさも強くなったりするので、おしゃれな大人コーデに慣れていない男性は、最初はモノトーンかモノトーン+1色に抑えるようにしましょう。
まとめ
黒シャツを使ったメンズの秋コーデを解説しました。
夏は黒を見る機会が少なかったりするので、久しぶりに黒を見ると秋の感じが強まりコーデに季節感を入れることができます。
注意点としては黒シャツはドレスが強いアイテムなので、カジュアルアイテムやシルエットで黒シャツのドレスを弱めるようにしましょう。
結構思い切ったコーデをしてもなんとかなったりするので、「崩す」や「遊ぶ」ことに慣れていない男性は、黒シャツを使って練習するといいですよ。
「崩す」や「遊ぶ」の感覚を掴むまでは、カジュアルで崩すといってもどこまでやればいいのかがわからなかったりします。
ドレスが強い黒シャツなら、多少多めにカジュアルを取り入れても、子供っぽくなったり失敗する可能性が低いので、感覚を掴むのには最適だったりします。
「崩し」や「遊び」のテクニックが増えれば、それだけコーデの幅が広がるので、おしゃれな大人コーデの基本を理解した男性は、是非黒シャツで「崩し」や「遊び」の練習に挑戦してみてください。
黒シャツとスウェットパンツを使った秋コーデになります。
スウェットパンツは部屋着の印象が強いのです、グレーのスウェットパンツは特に部屋着感が満載です。
ドレスが強い黒シャツと革靴でスウェットパンツの部屋着感やカジュアルを弱めました。
画像の黒シャツは襟が短いバンドカラーを使ってますが、通常のレギュラーカラーならよりドレスを強めることができます。