メンズのパーカーは夏以外の3シーズンで使うことができますが、その中でも特におすすめなのが冬の重ね着コーデになります。
基本的に冬はセーターやカーディガンなどを使った重ね着コーデが多くなるのですが、パーカーは他のアイテムには真似できない冬にぴったりの重ね着コーデができます。
今回は冬のメンズの重ね着にパーカーがおすすめな理由と、おしゃれな重ね着コーデを紹介します。
Contents
おしゃれな大人コーデ
冬のメンズのパーカー重ね着コーデの前に、おしゃれな大人コーデの基本を解説します。
ここからは「ドレス」や「カジュアル」などの単語がよく登場しますが、おしゃれな大人コーデの基本を理解している方が話しが早いので、まずはおしゃれな大人コーデの基本をインプットしましょう。
メンズファッションでのおしゃれな大人コーデの基本は大人っぽさと子供っぽさのMIXになります。
大人っぽさを作るには「きれいめ」や「ドレス」と呼ばれる大人なアイテムを使い、子供っぽさを作るには「カジュアル」と呼ばれる子供っぽいアイテムを使います。
例えばスーツで使われるテーラードジャケット、白シャツ、スラックス、革靴は大人アイテムになり、カジュアルな印象が強いパーカー、Tシャツ、ジーパン(デニム)、スニーカーなどは子供っぽいアイテムになります。

おしゃれな大人コーデを目指すなら、全体で見た時に大人っぽさを強くする必要があります。
8:2、7:3、6:4、比率の決まりは特にありませんが、必ず大人っぽさが強くなるようにしてください。
10代、20代の若さがあれば5:5など多少子供っぽく見えても問題ないのですが、私のような「おやじ世代」が子供っぽく見えてしまうとダサくなります。
普段、スーツ姿のビシッとした姿で大人な雰囲気を出していると、悪い意味でギャップを感じてしまい周囲をガッカリさせてしまいます。
そうならないためにも必ず大人っぽさが強くなるようにしてください。
仕事の時はスーツなので10:0で大人っぽさ全開。
休日は0:10で全身カジュアルに統一する男性が多いのですが、実はこの全身統一が世の男性を子供っぽくてダサいファッションにしているのです。
顔つきや体型が大人っぽい外国人なら、0:10の全身カジュアルでも大人っぽさが残り、おしゃれに見えます。
それだけ顔や体型がファッションに与える影響が大きいということですが、この影響は逆の場合も然りで、童顔で子供っぽい体型の日本人が外国人と同じ0:10の全身カジュアルを真似すると、大人っぽさが残らず老けた子供のようになってしまいます。
この大人っぽさと子供っぽさをMIXさせるのが、おしゃれの基本であり法則になります。
この法則に関してはMBさんのブログや、MBさんの書籍「最速でおしゃれに見せる方法(電子限定特典付き)」で詳しく解説されています。
メンズパーカーの重ね着
おしゃれな大人コーデはドレスとカジュアルをMIXさせ、最終的にドレスを強くさせる必要があるので、カジュアルが強いパーカーは実はおしゃれな大人コーデにはあまり向かないアイテムです。
もちろんコーデ次第ではドレスを作ることも可能ですが、おしゃれな大人コーデに慣れていな男性は最初はパーカーを多用するのは控えたほうが無難です。
無難ではあるのですが、冬の季節ならカジュアルアイテムのパーカーとドレスアイテムを重ね着させることで、おしゃれな大人コーデに慣れていない男性でも比較的簡単に重ね着コーデをすることが可能となります。
例えば、ドレスアイテムのテーラードジャケットとカジュアルアイテムのパーカーの重ね着。
ドレスアイテムのシャツとカジュアルアイテムのパーカーの重ね着。
襟が高いアイテムはドレスが強くなるので、ドレスアイテムのタートルネックとカジュアルアイテムのパーカーの重ね着。
このようにパーカーは簡単に重ね着コーデができる便利アイテムですが
重ね着ってパーカーだけじゃなくね?
と、思われた方、鋭いです!!
メンズのアイテムはパーカー以外にもセーター、カーディガンなど、重ね着ができるアイテムは多数あります。
ありますが・・・おしゃれ初心者が重ね着コーデに挑戦するなら
パーカーが断然おすすめ!!
スーツで使われるような編み目の細かいセーターやカーディガンはドレスアイテムになります。
そこに白シャツや黒シャツなど同じドレスアイテムを使うとドレスが非常に強くなります。
ドレスが強くなるのは良いことではありますが、私服では強すぎるのも問題だったりします。
ちょっと想像して欲しいのですが、白シャツにセーターやカーディガンの重ね着ってほとんどスーツスタイルですよね。
もちろんパンツやシューズ、あとはシルエットで崩すこともできますが、正直初心者向けではありません。
その点パーカーはカジュアルが非常に強いアイテムなので、シャツと重ね着してもテーラードジャケットと重ね着しても、さらにはスラックスや革靴を合わせてもドレスが強すぎることはありません。
むしろいい感じに崩れるのでおしゃれな印象が強まります。
これがおしゃれ初心者の重ね着にパーカーをおすすめする理由です。
冬はパーカーの重ね着がおすすめ
メンズパーカーの重ね着がなぜ冬におすすめなのか?
冬におすすめする理由として
- カジュアルダウン
- 小顔効果
- シルエット
この3つがあるのでそれぞれ解説していきます。
カジュアルダウン
先程、パーカーはカジュアルが強いと紹介しましたが、メンズの冬のコートはチェスターやトレンチ、ステンカラーなどドレスの強いアイテムが多いです。
こういったドレスが強いアイテムをカジュアルダウンさせるのにパーカーの重ね着は非常に有効です。
小顔効果
顔の近くにものがあると小顔に見せる効果があります。
小顔に見せることができるとスタイルが良く見え、スタイルが良く見えるとスタイリッシュな印象が強まります。
そしてスタイリッシュな印象が強くなると大人っぽくなりドレスが強くなります。
パーカーはフードがあるので小顔に見せる効果があります。
メンズの冬のアウターは、チェスターコートやPコート、MA-1のように首元が寂しいアイテムが多いので、パーカーの重ね着コーデは非常に使えます。
シルエット
メンズのおしゃれにはシルエットが重要になります。
メンズのシルエットには以下の4つがあり
- Iライン・・・上下細身
- Aライン・・・下半身にボリュームを出す
- Yライン・・・上半身にボリュームを出す
- Oライン・・・上下にボリュームを出す
上下のボリュームが少なく細身でスタイリッシュなIラインが最もドレスが強くなります。
他のシルエットはIラインに比べるとカジュアル寄りにはなりますが、綺麗なシルエットというだけでカジュアルを弱めることができます。
「きれいめ」という言葉があるように、「きれい」はアイテムだけではなくシルエットを綺麗にすることでもドレスライクになります。
シルエットに関してはこちらの記事でも詳しく解説してるので参考にしてください。
パーカーのフードは上半身にボリュームを出し、重ね着をすることでより上半身にボリュームが出ます。
この上半身のボリュームに細身のパンツを合わせれば簡単にYラインシルエットが完成します。
もし細身のパンツが苦手なら、ちょっと難易度は上がりますがワイドパンツなどボリュームがあるパンツでOラインを作る方法があります。
Oラインは上下にボリュームを出すので初心者向けではないのですが、パンツの裾が細くなっていたり、アンクル丈やロールアップで丈を短くして足首のボリュームを少なくすることでOラインが作りやすくなります。
イメージとしては卵型(エッグシルエット)を作るような感じです。
特にロングコートのような面積の広いアイテムは非常にボリュームがあるので、ロングコートとパーカーを重ね着させればより綺麗なYラインやOラインが作れます。
参考までにパーカーとロングコートのトレンチコートでYラインを作ったコーデを紹介します。
Yライン

- アウター:GU(M)ウィメンズ
- トップス:ユニクロ(M)ウィメンズ
- パンツ:ユニクロ(28)ウィメンズ
- シューズ:GU(26)

Oライン

- アウター:GU(M)ウィメンズ
- トップス:GU(XL)ウィメンズ
- パンツ:ユニクロ(27)ウィメンズ
- シューズ:GU(26)

トレンチコートの強いドレスをワイドパンツで下半身にボリュームを出したOラインシルエットで崩しました。
デニム素材のワイドパンツなのでよりカジュアルが強くなってますが、濃い色を使ってデニムのカジュアルを弱めてます。
シルエットがゆるくなっているので、パーカーは色の中で最もドレスが強い黒を使ってバランスを調整しました。
冬のメンズパーカーコーデ
最後に冬のメンズパーカーコーデを紹介します。
ライダース
- アウター:nano・universe
- カットソー:HARE
- シューズ:FRED PERRY

シングルライダースとパーカーの重ね着コーデです。
無骨でハードなイメージのライダースですが、カジュアルアイテムのパーカーとMIXされることで柔らかい印象になります。
- アウター:LIDnM
- トップス:LIDnM
- パンツ:LIDnM
- シューズ:LIDnM

シングルライダース以上に無骨な漢のイメージがあるダブルのライダース。
ダブルは襟が寝ているのでパーカーのフードとの相性が良いです。
チェックのパンツもパーカーと同じく柔らかい印象になりますが、ライダースのレザーと革靴のツヤでドレスのバランスを調整しています。
ブルゾン
- アウター:LIDnM
- トップス:LIDnM
- インナー:LIDnM
- パンツ:LIDnM
- シューズ:LIDnM

ブルゾンとパーカーの重ね着コーデです。
ブルゾンのように着丈が短いアイテムは子供っぽい印象になったりするので、色は黒を使うとコーデが優しくなります。
全体的に黒を多めにすることで大人っぽさを出しています。
ミリタリージャケット
- アウター:BEAMS
- トップス:unrelaxing
- インナー:MONKEY TIME
- パンツ:URBAN RESEARCH
- シューズ:Dr.Martens

ミリタリージャケットとパーカーの重ね着コーデです。
ミリタリージャケットもパーカーもカジュアルアイテムですが、全体を黒に統一することで大人っぽくさせています。
厚手のミリタリージャケットはボリュームが出やすいので、細身のパンツと合わせることでYラインが完成します。
MA-1
- アウター:green label relaxing
- トップス:AMERICAN RAG CIE
- インナー:NOT RIGID
- パンツ:ユニクロ
- シューズ:VANS VAULT

MA-1との重ね着コーデです。
MA-1もカジュアルアイテムなので黒を多めに使うことで大人っぽくなります。
首元が寂しいMA-1なのでパーカーとの相性は良いです。
ステンカラーコート
- アウター:niko and…
- トップス:ユニクロ
- インナー:SHIPS
- パンツ:RAGEBLUE
- シューズ:Dr.Martens

スタンカラーコートとの重ね着コーデです。
カチッとしているステンカラーコートはドレスが強いアイテムですが、ベージュだとサラリーマンの印象になったりします。
ステンカラーコートに限らず私服でロングコートを着こなすポイントは、いかにサラリーマンぽさを払拭させるかですが、カジュアルが強いパーカーなら簡単にサラリーマンぽさを払拭できます。
Pコート
- アウター:古着
- トップス:GU
- パンツ:Ciaopanic
- シューズ:COMME CA ISM

Pコートとパーカーの重ね着コーデです。
Pコートも襟が寝ているのでパーカーのフードとは相性が良いです。
Pコートは着丈が短くあまりボリュームがあるとはいえませんが、パーカーのフードとリュックで上半身にボリュームを出してYラインを作っています。
チェスターコート
- アウター:GU
- トップス:無印良品
- インナー:Supreme
- パンツ:GU
- シューズ:NIKE

チェスターコートとパーカーのコーデになります。
インディゴの青はカジュアルを強めますが、着丈の長さとチェスターコートのデザインでカジュアルを弱めています。
パーカーとの重ね着で上半身にボリュームを出して細身のパンツでYラインを作っています。
パンツ、シューズとインディゴ系の色にすることで色数を抑えてドレスを強めています。
- アウター:MYSELF ABAHOUSE
- トップス:GLOBAL WORK
- インナー:MHL.
- パンツ:CHEAP MONDAY
- シューズ:CONVERSE

チェエスターコートとパーカーの重ね着コーデです。
襟が寝ているチェスターコートとパーカーのフードは相性が良いです。
チェスターコートもドレスが強くサラリーマンぽさが出たりしますが、カジュアルアイテムのパーカーを使えば簡単に崩すことができます。
リュックを合わせればより崩せますし、上半身にボリュームが出るので綺麗なYラインを作れます。
まとめ
冬の重ね着はパーカーを使えば簡単におしゃれなコーデが可能です。
特にメンズの冬のアウターは首元が寂しいデザインのものが多いので、フードがあるパーカーとの重ね着は相性が良いです。
フードを使ってカチッとしたアウターのドレスを弱められるのも嬉しいところです。
おしゃれ初心者がドレスとカジュアルのバランスを考える際は、ドレスかカジュアルのどちからに偏ったアイテムを1つ使うとコーデがしやすいですよ。
今回の記事で紹介したパーカーの重ね着なら、パーカーはカジュアルが強いアイテムなので、他をドレスアイテムで固めるとバランスがとりやすくなります。
つまり他のアイテムのことを細かく考える必要がなかったりするので、そういった意味でもパーカーの重ね着はおしゃれ初心者が挑戦しやすい重ね着コーデだと思います。
ただし、パーカー単体で使うと、ちょっとカジュアルが強くなるの気をつけてくださいね。
ドレスが強いトレンチコートなので、パーカーとケミカルデニムでカジュアルダウンさせています。
デニム(ジーパン)はカジュアルが強いアイテムで、ケミカルデニムになるとよりカジュアルが強くなりますが、細身のシルエットでYラインを作ってバランスを調整しています。
パーカーのフードも上半身にボリュームを出すのに一役買ってます。