羽織るだけで大人の印象を出すことができるチェスターコート。
チェスターコートのようなロングコートは、簡単におしゃれな大人に見せてくれる大変便利なアイテムです。
しかもロングコートは体型をすっぽり隠してくれるので、体型隠しとしても使えます。
そんな便利なチェスターコートですが、いざ買いに行くとブラックやグレー、キャメル(ベージュ)、ネイビーなどの色があり、色選びで迷うメンズもいるのではないのでしょうか。
購入したはいいけど色選びに失敗してほとんど着ないではもったいないですよね。
特にチェスターコートは安い商品ではないので尚更です。
そこで今回はチェスターコートの色選びで迷うメンズのため、おしゃれ初心者が合わせやすい色を紹介します。
Contents
チェスターコートの特徴
はじめにチェスターコートの特徴ですが、チェスターコートはドレスアイテムになります。
チェスターコートに限らずロングコートは全般ドレスアイテムになりますね。
ドレスとはスーツで使われるジャケット、スラックス、シャツ、革靴など「きれいめ」と呼ばれるアイテムで、カジュアルはTシャツ、パーカー、デニム、スニーカーなど「ラフ」なアイテムです。
メンズファッションのおしゃれな大人コーデは大人っぽさと子供っぽさのMIXになります。
例えばスーツで使われるテーラードジャケット、白シャツ、スラックス、革靴はドレスアイテムで大人っぽい印象になり、カジュアルアイテムのパーカー、Tシャツ、ジーパン(デニム)、スニーカーなどは子供っぽい印象になります。

おしゃれな大人コーデを目指すなら、全体で見た時に大人っぽさを強くする必要があります。
8:2、7:3、6:4、比率の決まりは特にありませんが、必ず大人っぽさが強くなるようにしてください。
10代、20代の若さがあれば5:5など多少子供っぽく見えても問題ないのですが、私のような「おやじ世代」が子供っぽく見えてしまうとダサくなります。
普段、スーツ姿のビシッとした姿で大人な雰囲気を出していると、悪い意味でギャップを感じてしまい周囲をガッカリさせてしまいます。
そうならないためにも必ず大人っぽさが強くなるようにしてください。
仕事の時はスーツなので10:0で大人っぽさ全開。
休日は0:10で全身カジュアルに統一する男性が多いのですが、実はこの全身統一が世の男性を子供っぽくてダサいファッションにしているのです。
顔つきや体型が大人っぽい外国人なら、0:10の全身カジュアルでも大人っぽさが残り、おしゃれに見えます。
それだけ顔や体型がファッションに与える影響が大きいということですが、この影響は逆の場合も然りで、童顔で子供っぽい体型の日本人が外国人と同じ0:10の全身カジュアルを真似すると、大人っぽさが残らず老けた子供のようになってしまいます。
この大人っぽさと子供っぽさをMIXさせるのが、おしゃれな大人コーデをするための基本であり法則になります。
この法則に関してはMBさんのブログや、MBさんの書籍「最速でおしゃれに見せる方法(電子限定特典付き)」で詳しく解説されています。
チェスターコートが羽織るだけで大人っぽくなる理由は、まず着丈の長さにあります。
着丈の短いアイテムは子供っぽい印象となり着丈の長いアイテムは大人っぽくなります。
さらにチェスターコートのデザインはテーラードジャケットを長くしたようなデザインです。
テーラードジャケットは誰が見てもドレスアイテムですよね。
チェスターコートはテーラードジャケットの着丈が長くなったデザインなので、ドレスが強いのは当たり前です。
あとはシルエットにもドレスとカジュアルがあり、細くてスタイリッシュだとドレス寄りになり、太くてラフだとカジュアル寄りになります。
さらにメンズのシルエットには以下の四つがあり
- Iライン・・・上下細身
- Aライン・・・下半身にボリュームを出す
- Yライン・・・上半身にボリュームを出す
- Oライン・・・上下にボリュームを出す
上下のボリュームが少なく細身でスタイリッシュなIラインが最もドレスが強くなります。
他のシルエットはIラインに比べるとカジュアル寄りにはなりますが、綺麗なシルエットというだけでカジュアルを弱めることができます。
「きれいめ」という言葉があるように、「きれい」はアイテムだけではなくシルエットを綺麗にすることでもドレスライクになります。
シルエットに関してはこちらの記事でも詳しく解説してるので参考にしてください。
チェスターコートのように着丈が長いアイテムは面積が広いのでボリュームがあります。
上半身にボリュームがあるので、あとは細身のパンツを合わせるだけで簡単に綺麗なYラインが完成します。
「きれい」なYラインはドレスを強めるので、よりおしゃれな印象が増します。
色の違いと特徴
最近のチェスターコートは細身でスタイリッシュなシルエットが主流となっています。
元々はスーツの上から羽織ることを想定されていたので、以前はシルエットが太めでズドンとしたものばかりだったと言われています。
細身でスタイリッシュになったのはいいのですが、今度はちょっとドレスが強すぎるという現象も起きたりします。
ドレスが強すぎるデメリットは
サラリーマンぽくなる!!
そこで重要になるのがチェスターコートの色選びです。
ファッションでは色の印象は非常に大きいため、色選びを間違えると余計にサラリーマンぽく見えてしまったりするので、ここからはチェスターコートの代表的な色を紹介します。
ブラック
定番中の定番である黒のチェスターコートです。
黒はどんなコーデにもあう便利な色ですが、チェスターコートのようにドレスが強いアイテムで使うと「キメてる感」や「カッコつけてる感」が強くなり過ぎることがあります。
トップスやパンツ、シューズにカジュアルアイテムを多めに使い黒の「キメてる感」や「カッコつけてる感」を崩すようにしましょう。
黒はとにかくドレスが強いので、サラリーマンぽさを払拭するにはスヌードや大判ストールを使うと一気にカジュアルダウンさせることができます。
スヌードや大判ストールを通勤で使うサラリーマンはまずいないと思うので、サラリーマンが使わないアイテムを使うことで簡単に崩すことができますよ。
黒には大概の色が合いますし、そもそもドレスが強すぎるのが問題だったりするので、スヌードや大判ストールの色は特に気にする必要はないでしょう。
ただし、マフラーはサラリーマンも使うアイテムなので、崩すのが目的ならマフラーよりもスヌードや大判ストールがおすすめです。
グレー
メンズの冬のコートは黒や暗い色が多いので、グレーのチェスターコートを使うと明るい印象になります。
黒と同じくグレーもモノトーンになるのでどんな色ともあいますし、黒よりもドレスが弱いので非常に使いやすい色になります。
黒のチェスターコートにトップスも黒だと「キメてる感」が半端ないことになったりしますが、グレーならそこまでドレスが強くならないので非常に着回しが効く色です。
もちろん明るい色のトップスにもグレーは合います。
ネイビー
知的な印象になるネイビーです。
暗めの落ち着いた色のネイビーならどんな色にも合いますし、ドレスライクな着こなしも問題ないです。
カジュアルで子供っぽいコーデでもネイビーのチェスターコートを羽織ることで、知的な大人っぽい印象になるのも嬉しいです。
キャメル(ベージュ)
メンズの冬のコーデは黒が多くなるので、キャメルやベージュのチェスターコートを使えば簡単にモノトーン+1色を作れます。
ナイロン素材のロングコートでキャメルを使うとサラリーマンぽさが強くなるので、生地はウールを使うのが無難です。
ただ、それでもやはりサラリーマンぽさが出る可能性は大いにあります。
キャメルやベージュのロングコートがサラリーマンぽくなるのは、正直ドレスが強いと言うよりイメージが強いのが原因だったりします。
ベージュのトレンチコートなんかは、まさに昭和の新橋のサラリーマンって感じですよね。
このイメージが強すぎてサラリーマンぽさを強くしている感は否めないかなと。
カーキ
今回紹介した色の中で最もカジュアル寄りのカーキ。
ネイビーと同じく暗めの落ち着いたカーキなら基本的にはどんな色にも合います。
ネイビーは黒に近い色が多いのですが、カーキは暗めの色でもしっかりとカーキの色とわかるので、キャメルのように簡単にモノトーン+1色が作れます。
カジュアル寄りとはいえ、デザインはチェスターコートですし、着丈もロング丈なので他のチェスターコート同様にドレスアイテムとして使えます。
合わせやすい色はコレ
黒、グレー、ネイビー、キャメル、カーキと紹介しましたが、おしゃれ初心者が合わせやすい色は
ネイビー!!
個人的にはグレーのチェスターコートが好きで、実際私が持っているのもグレーのユニクロのチェスターコートです。
ただ、グレーでもやはりドレスが強いので、カジュアルで崩すテクニックをあまり持ち合わせていないおしゃれ初心者には、グレーよりもネイビーの方がコーデが簡単かと思います。
ネイビーは知的な印象を出せますし、程よい感じでカジュアルダウンされているので着回しも効くと思いますよ。
黒やグレーはどこかでカジュアルダウンさせることを意識しながら羽織る必要があったりするので。
あとはトップスとパンツが黒になってもネイビーなら全身黒にはならないので着こなしやすいです。
色別チェスターコートのメンズコーデ
最後にチェスターコートを使ったコーデを色別で紹介します。
ブラックのチェスターコート
- アウター:LIDnM
- パンツ:RAGEBLUE
- シューズ:Dr.Martens

- アウター:LIDnM
- トップス:RAGEBLUE
- シューズ:VANS

ドレスが強い黒のチェスターコートなので、カジュアルアイテムのデニム(ジーパン)とのコーデがよく合います。
色の薄いデニムはよりカジュアルが強く、さらにダメージデニムだともっとカジュアルが強くなります。
トップスの色をモノトーン以外にすることで色数が増えてよりカジュアルが強くなります。
- アウター:GU
- トップス:Leyline
- シューズ:NIKE

こちらもダメージデニムでカジュアルを強くし、黄色の靴下にスニーカーで下半身は完全にカジュアルですね。
そのかわり上半身に黒を多めに使うことでバランスを調整しています。
- アウター:improves
- トップス:GU
- パンツ:RAGEBLUE
- シューズ:Dr.Martens

スヌードのようなサラリーマンが使わないようなアイテムを使えば、簡単にチェスターコートのサラリーマンぽさを払拭できます。
チェスターコートのように襟が寝ているデザインのアイテムには首元が寂しいので、スヌードを使うことで首元の寂しさを解消できます。
- アウター:LIDnM
- トップス:JUNRed
- パンツ:VANQUISH
- シューズ:ADAM ET ROPE’

黒のチェスターコートのドレスをワイドパンツを使ってシルエットで崩したコーデになります。
ロングコートは面積が広いので上半身にボリュームが出ます。
そのため細身のパンツをあわせたYラインが最も簡単に作れるのですが、ワイドパンツを使って上下にボリュームを出すOラインも作ることができます。
グレーのチェスターコート
- アウター:BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS
- トップス:coen
- パンツ:LIDnM
- シューズ:Dr.Martens

全身黒がメインのコーデになりますが、グレーのチェスターコートで「キメてる感」や「カッコつけてる感」が出過ぎないようにしています。
インナー使った白がアクセントになっています。
- アウター:CIAOPANIC
- トップス:OAKLAND
- パンツ:LIDnM

グレーは本当に使いやすい色で、シンプルなコーデにグレーのチェスターコートを羽織るだけで大人っぽくなります。
- アウター:STUDIOUS
- トップス:STUDIOUS
- パンツ:STUDIOUS
- シューズ:Dr.Martens

グレーもモノトーンなのでドレス色になります。
カジュアルアイテムのデニムと合わせてもバランスが取れますね。
- アウター:UNIQLO
- ブルゾン:URBAN RESEARCH
- トップス:GU
- パンツ:GLOBAL WORK
- シューズ:adidas

チェスターコート以外はカジュアル強めのコーデですが、チェスターコートのドレスが強いのでバランスが取れます。
全体的に黒が多くなっているのと、パンツが細身でYラインが完成しているのも大きいですね。
- アウター:COMME CA COMMUNE
- トップス:ユニクロ
- パンツ:GU
- シューズ:CONVERSE

グレーのチェスターコートはチェック柄が入ったデザインが多かったりします。
通常チェックはカジュアルなデザインになりますが、ドレスが強いチェスターコートとグレーならそこまで子供っぽくはなりません。
ネイビーのチェスターコート
- アウター:MONO-MART
- トップス:MONO-MART
- パンツ:MONO-MART
- シューズ:NIKE

カジュアルアイテムのパーカーですが、ドレスの強いチェスターコートでバランスを取っています。
パーカーのフードとリュックで上半身によりボリュームを出し、細身のパンツで綺麗なYラインが完成しています。
チェスターコートとスニーカーで青の統一感も出していますね。
- アウター:HYSTERIC GLAMOUR
- トップス:HYSTERIC GLAMOUR
- パンツ:HYSTERIC GLAMOUR
- シューズ:HYSTERIC GLAMOUR

相当カジュアルが強いコーデになりますが、ネイビーのチェスターコートバランスを取っています。
シャツの柄は青と赤で、実はチェスターコートとスニーカーと同じ色です。
これにより色の統一感を出してカジュアルを弱めています。
- アウター:BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS
- トップス:ZIP FIVE
- パンツ:BEAMS
- シューズ:Dr.Martens

ネイビーのチェスターコートは明るい色のトップスとも合います。
モノトーン+2色になっても意外と問題なかったりするのがネイビーのチェスターコートのいいところです。
白のタートルネックと白靴下で白の統一感を出しているのが小馴れた印象を強めます。
- アウター:ABAHOUSE
- トップス:POLO RALPH LAUREN
- パンツ:A.P.C.
- シューズ:Paraboot

ネイビーのチェスターコートとデニム(ジーパン)でワントーンぽいコーデになっています。
白シャツと革靴にチェスターコートでドレスが強めですが、デニムのロールアップ幅を広めにしてカジュアルダウンさせています。
- アウター:URBAN RESEARCH
- トップス:green label relaxing
- パンツ:URBAN RESEARCH
- シューズ:Paraboot

ネイビーのチェスターコートに黒スキニーを合わせたコーデになります。
基本的に黒スキニーはどんなアイテムにも合いますし、ネイビーのチェスターコートに合わせれば簡単にYラインの完成です。
キャメル(ベージュ)のチェスターコート
- アウター:MONKEY TIME
- トップス:Right-on
- シューズ:Dr.Martens

一歩間違えるとサラリーマンぽくなるキャメルやベージュにはデニム(ジーパン)がよく合います。
赤靴下もサラリーマンぽくなくていいですね。
- アウター:SENSE OF PLACE by URBAN RESEARCH
- トップス:WEGO
- パンツ:LIDnM
- シューズ:Dr.Martens

カジュアルアイテムのパーカーですが、全身を黒にして大人っぽさを強くし、あとはチェスターコートと革靴でバランスを調整しています。
- アウター:Right-on
- トップス:GU
- インナー:Ciaopanic
- パンツ:GU
- シューズ:Dr.Martens

パーカーにデニム(ジーパン)のカジュアルが強い組み合わせですが、逆にそれがキャメルやベージュのサラリーマンぽさを払拭してくれます。
- アウター:RAGEBLUE
- トップス:RAGEBLUE
- パンツ:GU
- シューズ:CONVERSE

トップスに明るい色を使い、色で崩したコーデになります。
おしゃれ初心者はモノトーン+1色に抑える方がコーデがしやすいのですが、キャメルのチェスターコートなら色数を増やしたコーデでもバランスが取りやすかったりします。
- アウター:RAGEBLUE
- トップス:STUDIOUS
- パンツ:GU
- シューズ:Dr.Martens

ストールとデニムでキャメルのサラリーマンぽさを払拭しています。
ストールと靴下でグレーの統一感を出してるところに小馴れた感じがしますね。
カーキのチェスターコート
- アウター:Request
- パンツ:WEGO
- シューズ:Hawkins

カーキのチェスターコートは他の色よりもカジュアル寄りになるので、逆にスラックスや革靴が使いやすかったりします。
これが他の色だとドレスが強すぎたりします。
- アウター:Lui’s
- トップス:Lui’s
- パンツ:Lui’s
- シューズ:Lui’s

遊び心が感じられるパンツですが、黒のタートルネックとエナメルの革靴でバランスを調整しています。
カーキのチェスターコートも落ち着いた色なのでドレス寄りになってますね。
- シューズ:Dr.Martens

キャメルやベージュと同じようにカーキのチェスターコートも色数を増やしたコーデがやりやすかったりします。
とはいえ上記コーデはかなり色数が多いのですが、ハットや革靴でドレスに傾け、赤のスヌードと赤靴下でいろの統一感を出したりと様々考えられたコーデになります。
- アウター:RAGEBLUE
- トップス:RAGEBLUE
- パンツ:RAGEBLUE
- シューズ:Dr.Martens

チェスターコートの素材がジャージの一種であるポンチョ素材になります。
ウール素材よりもカジュアル寄りのチェスターコートになりますが、黒をメインにしたコーデで大人っぽくしています。
- アウター:CIAOPANIC
- ダウンベスト:417 EDIFICE
- トップス:ユニクロ
- パンツ:GU
- シューズ:Dr.Martens

襟が大きいのが特徴のチェスターコートです。
襟の大きいロングコートはドレスが強くなるのですが、カーキのチェスターコートならサラリーマンぽさが感じられません。
あとはゆったりとしたシルエットもサラリーマンぽさを払拭していますね。
まとめ
チェスターコートの色の違いと特徴を紹介しました。
手持ちのアイテムの色やデザインなどで違いはありますが、今回おすすめの色として紹介したネイビーならどんな色にも合うと思いますよ。
さらにどんな色にも合うということは着回しが効くということです。
冬のメンズのアウターは高価なものが多いので、できれば少ないアイテムで着回したいところです。
そういった意味でもこれからチェスターコートを購入しようとしている方にはネイビーがおすすめです。
コスパの良いチェスターコートではユニクロがおすすめです。
黒のチェスターコートはドレスが強いので、トップスもパンツも黒にしてしまうとキメ過ぎ感が出過ぎます。
トップスやパンツを黒以外にしてキメ過ぎ感を弱めるのがポイントです。